今の時期の季節を表す言葉(季語)に、
「紅葉重ね」や 「紅葉の宴」
という言葉がありますが、
紅葉の葉から感じる四季の移ろいに美しさを感じる季節です。まさに紅葉の宴の季節。
お手紙などでも、こちらの言葉を記載できる時期は、紅葉の葉を添えたくなります。
こちらの和菓子も、名古屋の「すや」さんのものです。
干し柿に、栗きんとんが入っているものと、
栗きんとん包みです。
こちらはお出ししたもので、自分でいただいていないので、感想が言えないのが何なのですが、とても美味しいようです。
日本を感じる和菓子、お茶の席でも、お食事の最後のお茶のお友やおもてなしなど、日本の文化としても愛されてきましたが、他国との文化とも深い関わりがあります。
「日本の和菓子と呼ばれるまで、多様な文化との関わり」
はじめ日本では、草の実や木の実などを「くだもの」と呼び、柿や栗や葡萄や苺などの果実が「菓物」とされていました。和菓子の(菓)です。
やがて、仏教の伝来とともに中国から「唐菓物」と呼ばれる、一手間加えた菓物がはいってきます。お煎餅やお饅頭、羊羮なども日本から始まったように感じますが、もとを辿ると上菓子などのお饅頭は中国の点心、肉饅頭からヒントを得ています。羊羮も、中国の羊のお肉のお料理、羊羮餅からヒントを得ています。
南蛮貿易ではポルトガルから、カステラや金平糖など、この頃に初めてお砂糖を使うお菓子というものを日本人が知ることとなります。
それらからヒントを得たもの達が融合して、和菓子と呼ばれるようになったのは、江戸時代の終わり頃から。
江戸時代までは、それまで茶の席でお茶のお供にされていたものは、昆布や栗、お麩を焼いた麩焼きにお味噌などをつけて焼いた田楽のようなものなど、お砂糖をつかわない素朴な季節の味覚をお供としていました。
そう思うと、日本の文化とも言える「和菓子」には、他国からヒントを得てきた、素敵な多様性がありますね。
四季折々の季節が感じられる和菓子、美しい日本のお味の一つです。
紅葉を眺めながら、お菓子の紅葉を一口も素敵な紅葉重ねです。
明日もよき日を
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