日本に恋をするー山水庭園.奥浜名湖 「小堀遠州作.龍潭寺庭園」

「小堀遠州作 龍潭寺庭園」

豊かな緑が溢れる美しい山水庭園です。お庭全体を見渡せる畳敷きの縁側があり、空気と澄んだ静けさ、鳥の声.お水の音.木々の音の心地よいハーモニーに、深いリラックスがあります。

こちらのお庭は、石を主体として仏に見立てつくられたお寺らしい特色を持つお庭のようです。

池を挟んだ手前には、平らな丸い礼拝石が設けられ、対岸の3つの仏の石(釈迦三尊)ご挨拶をするという意味もあるのだそうです。

お庭の木々には、移り変わる季節の彩り、

「人の世」

を表現され、

四季を通して変わらず佇む石には

「永遠」

を表現されたのだそうです。

*山水庭園とは、山を形作り、泉をほって、山とお水のある景色を表現する、池泉鑑賞式庭園という建築様式で造られたお庭の事です。

たまたま人が殆んどいない日にいきましたので、人が沢山いましたら、多分私の場合座るまではしないであろう大好きな縁側に、随分とゆっくり座って庭園をゆったり味わう事ができました。

奥浜名湖は、どこか静けさもあり、ときどきふっと行きたくなる場所の一つです。どちらかといえば、ワイワイガヤガヤと楽しむ場所というよりも、森林浴を楽しむような、静けさを楽しむような情緒もあります。

禅寺ということもありますが、こちらのお寺さん全体がなぜか茶室にいるような感覚になるのは….

設計者に続きます。

「小堀遠州作. 龍潭寺庭園」は、江戸時代初期に造られた庭園。小堀遠州さんは、滋賀県長浜の出身で、遠州流の茶道を興され、二条城の二の丸庭園の作庭も手掛けられた方です。寺宝に、禾目の天目茶碗もありました。

*天目茶碗とは、陶磁器を作成するときの、釉薬(.うわぐすり、ゆうやく)硝子質の部分に、天目釉という鉄釉を用いた技法を用いた作品。

器の奥に銀河がひろがるような美しいお茶碗です。お茶碗の奥にひろがるそれは、お茶をのみ終えた時に目に映る星空茶碗。

お寺の何処にいてもこちらの庭園や自然を味わえ、廊下の奥に、襖の間からも、四季折々のそれぞれの季節の持ち味を味わえるお庭です。

普段でしたらお抹茶もいただけますが、今はウィルス感染症対策の為、マスクをはずしていただく、お茶と和菓子の提供はされていないようですが、訪れる方達がまた素敵なお庭とお茶のハーモニーをゆったり味わえるといいなと思います。

鳥のさえずりもとっても素敵だったので動画も。 そしてこちらの鯉が元気で、時々ジャンプするんです。

禅宗のお寺は、「静かに座って心を整えるお寺」としても、自然の音だけに耳を預けるのにもいいです。

昔は、お友だちと一緒に朝4時くらいから、禅寺の座禅によく行っていましたが。座禅をする場所が、地下堂での座禅で、耳を預ける音がなく、とても静かでしたので、お腹がグーっと鳴ってしまったりすると、響いてしまい笑ってしまったりと、昔は笑っていけない場所でほど、一度笑いだしますと、全くとまらなくなってしまい(ふざけている!!)と、おっさんにたしなめていただいた事が思い出されます(^ー^)

座禅は楽しむものでもないのですが、その状況がきっとどうしても楽しかったのですね。箸が転がっても笑える時期ってありますよね。

奥浜名湖の美しい空と山々、湖と海。美味しい空気と静けさと、自然の音、とても気持ちのいい場所です。

龍潭寺庭園

静岡県浜松市北区引佐町井伊谷1989

午前9時から午後4時30分まで

駐車場あり

よき日をお過ごしください

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