日本に恋をする-花鳥風月を楽しむ.和歌.短歌.「湯の音」

湯の音




清め間に
響く湯気の音
聴き心
清閑見和ぐ
木の葉の美の季
souka

香で清めた静かな間に(清め間に)

湯をわかす湯気の音が(響く湯気の音)

リズムのように静かに響く音を聴く(聴き心)

茶を点てる音.湯気の音の

ハーモニーが

俗事を離れ(清閑)

心地よく心の心を和ませる(見和ぐ)

外は枯れ葉舞う美しい季節(木の葉の美の季)

戦国時代、茶の湯が人の心に平常をもたらし、茶の湯は武士茶としても、ひろがりをみせました。

今日斬られるか、明日斬られるかの時代、自身も家族も仲間も、毎日死と隣り合わせの中で、現代の私たちには考えられないような光景が常とする時代。

武士達が自分自身でいられるには、鎧から解放される場、ほっとゆるまる場、そして何より平常心が大切にされました。

癒し、和み、ゆるめる心、

現代においても大切にしたい心。

現代で言う鎧とは、

例えば、甘く見られないように、なめられないように、

と、鎧をつけている人たちも多いのではないかなと。

鎧の連鎖は、人の心をかたくして、素直な優しい心を隠してしまうことも。

甘く見られてもいいし、

もしもあなたを、甘くみてくる者がいるのならば、

その甘くみてくる者の、鎧をそっと脱がせてあげられたらいいですね。

そちらに心を注げるくらいの、心の豊かさを養えたら素敵です。

誰とも何とも戦わず。

そして何より、何とも戦う必要がないのだから。

そんなことを、命をかけた武士達が教えてくれているような気がします。

武士から学ぶことの中に、

前へ前へ!とはまた違った視点で、

ゆるめて、ゆるめて!

もあるのではないかなあと。

どちらも、時に必要。

日々を楽しみ、力をゆるめて、リラックスしながら、

自分のままで歩いていこう!

そんな気持ちになれる、茶の湯の和みと豊かさ。

ほっと一服、リラックス、リラックスです。

よき日をお過ごしください。

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